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日本なのに日本人がマイノリティ!?APUの国際寮ってどんなところ!?

2013.10.24

学生の約半数は世界78カ国・地域からの国際学生。キャンパス内にある学生寮APハウスには、57カ国・地域の1100人の学生が生活している。国際学生と日本人学生の比率は約7:3。ここでは日本人学生がマイノリティなのだ。

ズバリ、APハウスに住んでどうですか?

木俣:APUの国際的な環境に魅力を感じ、なかでも世界各国の人たちと生活ができるAPハウスに入ることは最大の憧れでした。でもいざ入ってみると、ドイツ人、ミャンマー人、ベトナム人と本当に多彩な国籍の人たちばっかりで……。最初は気後れして日本人同士で固まっていましたね。でも、せっかくこんな環境にいるのにそれではもったいない、と勇気を出して国際学生に英語で話しかけてみたんです。そしたら、相手も一生懸命聞こうとしてくれて。がんばって話しているうちに、自然と英語も話せるようになっていました。ルームメイトが韓国人だったので、韓国語も何となく話せるようになったのは思わぬ収穫でした。

宇山:私も最初は、「うわー、私ここでやっていけるのかな」と(笑)。でもRA(レジデントアシスタント)が気にかけて声をかけてくれたり、気の合いそうなグループに引き合わせてくれたりして、気がついたら自然にとけ込んでいました。APハウスでは、いろいろな国のご飯を作り合って食べたり、イベントのときはみんなで一致団結して一つの出し物を作ったり。家族のような人間関係ができるのがいい。今は別府市内で下宿をしていますが、もう一度寮に戻りたいくらいです。

イシャン:1年のときに入居して、今はRAとして新入生のサポートをしています。寮の部屋にはシェアタイプとシングルタイプがあって、僕はシングルタイプに入っているのですが、ドアはいつも開け放しているので、いろいろな人が出入りして、すぐに交流の場になってしまうんですよ。それがとても楽しくて。もし寮に入っていなければ、同郷の人と固まってしまって、今ほどいろいろな国の人と接することはなかったと思います。

末永:寮はいい意味で友達を選ぶことができない。だからこそ、国籍も男女も関係なく、いろいろな人と友達になれました。24時間をともにするからこそ知った異文化もたくさんあります。たとえば、ムスリムの学生が夜中に突然食事をし始めて「どうしてこんな時間に食べるの」と聞いたら「これからラマダンに入るから今のうちに食べておくんだ」と。とても驚きましたが、そういう文化の違いを当たり前のこととして受け入れられるようになったことも寮生活のおかげです。


ロビーには、ビリヤード台やダーツ、ソファーなどがあり、学生たちの憩いの場となっている。

RA(レジデント・アシスタント)とは?

木俣:RAは、寮生がAPUの生活や日本での生活にとけ込めるよう支援をしたり、親睦を深めるイベントを企画したり、寮生が快適に過ごせるにはどうするか常に考えるのが仕事です。

イシャン:RAの会議が、夜遅くまで毎日のようにあって、授業の課題とも両立しなければならないので大変な面はあります。でも、そうやって苦労するからこそ結束力も強まるし、みんなでがんばって大きなイベントを成功させたときの喜びは格別ですね。

末永:RAとして最初の半年は先輩に教えてもらいながら、その後は棟のリーダー、RA全体のサブリーダーを経験しました。人をどうやって動かすか、盛り上げるにはどうするか、信頼関係をどう作るかなど、学ぶことがいっぱいあって、とてもやりがいがありました。


一緒に食事をしたり勉強をしたり、語らったり。キッチンに行けば必ず誰かに会える。

寮生活や、RAの経験によって自分が得たことは?

木俣:多国籍の人が集まると絶対に意見は対立します。そんな中でみんなの意見を聞きながら問題を解決することや、人を動かしていくことの大変さを実感しました。自分のことだけでなく他人のことも考えられるようにもなりましたね。この経験は社会に出ても役立つと思います。

宇山:24時間いっしょにいると、正直けんかをすることもあります。私も何度寮生たちとけんかしたかわかりません。でも、ぶつかることもあったからこそ、ここまで深い関係ができたのだと思います。寮で過ごした仲間たちは一生の友達です。

ニルス・イシャン

ニルス・イシャンさん
国際経営学部 2回生 スリランカ出身

木俣和夏奈

木俣和夏奈さん
アジア太平洋学部 3回生 静岡県出身

末永侑

末永侑さん
アジア太平洋学部 4回生 熊本県出身

日向清人

宇山里香さん
アジア太平洋学部 3回生 埼玉県出身


新入生から博士課程までのさまざまな国・地域出身の学生が居住しています。寮生のうち日本人は約3割。部屋はシェアタイプ(2人部屋)とシングルタイプ(1人部屋)があり、全部で約1100人の学生が居住しています。国際学生の1年生はAPハウス入居が必須。


施設の利用の仕方や、ごみの分別や掃除の仕方、シャワールームの使い方など、日常生活のマナーを伝えたり、困ったことがあったら相談に乗るなど、寮生の生活全般にわたって支援をする学生のこと。寮生同士の交流イベントを企画し、寮生がAPハウスで人間関係を作っていくための支援もしています。


新寮生のための入寮式&歓迎夕食会、近隣の企業や工場、観光地などを見学するフィールドトリップ、平和交流ツアー、世界祭(ワールドフェスティバル)という寮祭など、さまざまな多文化交流イベントを開催しています。


キッチンはなにより異文化を感じる場所。互いの国の料理を作り合って食べるのは寮生たちの楽しみ。

立命館アジア太平洋大学(APU)
2000年に、大分県別府市に開学。アジア太平洋学部(環境・開発、観光学、国際関係、文化・社会・メディア)、国際経営学部(会計・ファイナンス、マーケティング、経営戦略と組織、イノベーション・経済学)の2学部がある。
〒874-8577 大分県別府市十文字原1-1
電話0977-78-1120(平日9:00〜17:30)
www.apu.ac.jp/

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