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「一人一台パソコン」「タブレット端末」「教育のオープン化」教育のキーワード〜教育の未来を考える

2013.06.10

“未来の教育を考える” 教育関係者向けセミナー&展示会 New Education Expo 2013 が、6月6日から8日まで、東京ファッションタウンビル(江東区有明)にて開催された。
今年18年目となるNew Education Expo。申込者数は過去最高と盛況だ。

New Education Expo運営委員会の宇多清二氏によると、今回のキーワードは、「タブレット端末」「一人一台パソコン」とのこと。
これらのキーワードを含むセミナーには事前申し込みが殺到したという。
総務省が進める、フューチャースクール推進事業(全国10の小学校、8の中学校、2の特別支援学校を対象に、モデル事例となるべく1人1台パソコン、電子黒板、無線LANの環境を作り、教育の情報化を推進する)、文部科学省が推進する学びのイノベーション事業(デジタル教材、情報端末等を利用した指導法に関する実証実験)など、教育の情報化の流れが影響していると思われる。

「そもそも18年前にNew Education Expoが始まったころは、全国の学校にパソコン教室を作って、インターネット回線を引こうという段階。生徒一人一台PCの時代など想像もできなかった。隔世の感があります」と宇多氏。

セミナーで注目されるテーマとして、もう一つ上げるとすれば「教育のオープン化」だろう。
米国では、マサチューセッツ工科大学(MIT)や、ハーバード大学など一流大学が講義内容を無料で公開したり、MOOCs(Mussive Online Courses=オンラインの授業だけで学位を取得できるコース)を持つ大学が増えているという。
これによって、世界各国から、従来は経済的な事情で学ぶことができなかった学生まで、等しく学びの機会が与えられることになる。
こうした「教育のオープン化」は、従来の学びを大きく変えるのではないかと注目されている。

その他、大教室での教員から生徒への一方的な授業から、生徒が主体となる「アクティブラーニング、少子化時代にいかに学生を集めるかという視点から「大学広報、ネットいじめなどの問題も含む「スマホ・SNS時代の情報セキュリティなどのテーマに人気が集中しているそうだ。

企業の展示ブースでも、iPadなどタブレット端末の展示が目立っていた。
単体の商品だけでなく、従来のパソコン、プロジェクタ、電子黒板などのICT機器と、とタブレット端末と組み合わせてどのように授業を展開するかなどの企業側の提案にも工夫が凝らされていた。
また、電子黒板などの電子機器が、Win、Mac、iPad、アンドロイドなど、OSや機器を問わず、あらゆる端末が利用できる、マルチOS対応になっていることも、今年に入っての特徴だろう。

New Education Expo 2013は、小中高大学までの教育のトレンドが一堂に会する貴重なイベント。
8日最終日には、一人一台パソコンを使った、筑波大学附属小学校の児童による公開授業も開催される。
各自治体の、フューチャースクールへの取り組みの紹介も現場の先生方には大変参考になるのではないだろうか。

なお、今回のイベントは、名古屋、札幌、帯広、名古屋、福岡のサテライト会場でも参加できる。また、大阪でも6月21日(土)、22日(日)に開催の予定。
ぜひ見逃さないでほしい!


多くの人でにぎわう会場。


マルチOSですべての学習者の端末に対応する電子黒板(ユニット型)


New Education Expo 実行委員の宇多清二氏

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