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世界中から集う学生と共に学ぶ大学

2013.10.29

2000年の開学以来、学生の約半数は海外からの留学生、キャンパス内の公用語や授業は英語と日本語の二言語、というユニークな教育方針で知られるAPU。学生たちに、APUを選んだ理由、学ぶ意義などを聞いた。

APUを選んだ理由は?

イシャン:スリランカ生まれですが、父の仕事の関係で、6歳から11歳まで日本で過ごし、その後スリランカ、オーストラリアでも生活しました。大好きな日本に住みたいということと、海外で身につけた英語を使えること、という二つの条件で大学を探していたら、APUがまさにぴったりだった。日本人学生と海外からの国際学生がほぼ半数ずつという環境も気に入りました。他大学では留学生の受け入れに力を入れていても、あくまでも国際学生はマイノリティ。半々というところはAPUしかありません。

木俣:いつでも勉強できる英語ではなく、他の言語圏でチャレンジしたいと高2のときに1年間ドイツに留学し、世界観が変わりました。留学の経験を生かしながらもっと多くの世界の人と関わりたいと思い、それができるAPUの国際的な環境がとても魅力でした。

宇山:高1のときに、タイに1年留学しました。タイ人は親日的で、日本人の私は人気者だったんです(笑)。でも、日本のことをいろいろ聞かれても何も答えられなくて……。日本のことをもっと学びたいし、アジアのことももっと知りたい、タイで力を注いだボランティアやNGOについて学びたい、そう思ってAPUに進学を決めました。

APUに入ってみてからは?

宇山:授業ではディベートやプレゼンテーションが多いのですが、考え方の違いから意見がぶつかることも多くて、圧倒されっぱなしでした。でも、1年くらいで、違うことが当たり前、意見がぶつかっても、文化が違うのだから当然、と楽しめるようになりました。

末永:最初は、せっかくAPUに来たんだから、日本人学生ではなくて、国際学生と意識的に話そうとしていたのですが、日本人学生にも様々な経験をして興味を持ちたくなる人がたくさんいる。それなのに日本人だからというだけで話さないのはもったいない。日本人とか外国人とかいう線引き自体、意味がないんじゃないかと思うようになりました。結局、文化や価値観の違いも、単にその人の個性なんだと受け止められるようになりました。

APUで得た経験を将来どう生かす?

イシャン:APUという環境で得た、日本語も英語も話せる、多国籍の人とコミュニケーションできるという強みを生かし、日本の会社で就職して、日本と世界をつなげるような仕事がしたいです。

末永:日本企業に就職が決まっています。APUのようなグローバルな環境は特殊で、日本企業に就職すると、違和感を感じるかもしれないという不安があって、日本企業への就職をためらっていたのですが、今は、自分がその会社の文化を変えるきっかけになればと思っています。APUで学んだことに誇りを持っているので。

APUのいいところは?

末永:なにがいいか、感じ方はそれぞれ違うので簡単には言えませんが、でも自分で見つけようとさえすれば、必ず道を見つけられる。幅広いチャンスがたくさんある大学だと思います。

木俣:そうですね。APUで自分のことだけではなく、他人のことも気にできるようになりました。RA(レジデント・アシスタント)、TA(ティーチングアシスタント)など、学生が主体となって学生を支援する活動もたくさんあります。メンバーを募って、サークルやボランティア活動を自由に立ち上げる人も多いです。何かやりたい!と手を挙げさえすれば、何でもできる環境だと思います。

宇山:APUの生活は、楽しいことばかりではありません。違う価値観を持つ国際学生と口論になり、泣いたこともありますが、最終的には仲良しにもどります。APUでは、世界中の人と共生していることを常に感じられる場所です。

イシャン:いろいろな国で生活した経験はありますが、それでもAPUでの毎日は常識が覆されることばかり。APUで、世界各国に友だちができたし、卒業した先輩ともフェイス・ブックで今もつながっています。APUで学んだ学生のネットワークは、世界131カ国・地域に広がっています。どんな国の人ともコミュニケーションができることは、将来、ものすごく役立つと思います。今はRAをしていますが、ほかにも、もっといろいろなことにチャレンジして、成長したいですね。

末永侑

末永侑さん
アジア太平洋学部 4回生 熊本県出身

ニルス・イシャン

ニルス・イシャンさん
国際経営学部 2回生 スリランカ出身

宇山里香

宇山里香さん
アジア太平洋学部 3回生 埼玉県出身

木俣和夏奈

木俣和夏奈さん
アジア太平洋学部 3回生 静岡県出身

CAMPUS LIFE


少人数のディスカッション形式が多いAPUの授業。英語と日本語のいずれかから選択して授業を受講できる。


世界78か国・地域からの2,400名を超える国際学生が、各国の文化を紹介するイベントが多数行われている。


学食には世界各国の料理が並ぶ。ムスリムの学生のためにハラル料理(イスラム法に則った料理)も用意されている。


APハウス(学生寮)では、入居者の7割が留学生。互いの国の料理を作り合って食べるのは寮生たちの楽しみ。

立命館アジア太平洋大学(APU)
2000年に、大分県別府市に開学。アジア太平洋学部(環境・開発、観光学、国際関係、文化・社会・メディア)、国際経営学部(会計・ファイナンス、マーケティング、経営戦略と組織、イノベーション・経済学)の2学部がある。
〒874-8577 大分県別府市十文字原1-1
電話0977-78-1120(平日9:00〜17:30)
www.apu.ac.jp/

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