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インター生にも波及する留学支援策

2014.02.17

これまでインター生にとって、英語で学べる大学は限られていた。また、学部も代表的な国際教養学部に限られていた。

しかし、2009年以降、英語で学べるコースが増えている。その背景に日本の大学が世界的に高い評価を受けている分野ほど、英語で学べる環境を整備していることに気付く。

その代表が理工系や環境、生物分野だ。学生・教職員の多様性を増し、世界的に調査・研究レベルを押し上げるという大学側のねらいもあるようだ。

その一方で、医学部を代表とした医療看護系は、ほぼ対応していない。これらの学部は、従来の入学ルートが中心であり、インター生や留学生、帰国生への対応を含め、課題が残されている。

さらに原文が日本語であり、英語化がむずかしい分野として法律などが挙げられる。また、教育学部も英語化できない分野だ。

しかし、大学教育の英語化は、人材の多様化を進め、研究レベルをさらに押し上げる源になりうる。

これまで海外からの留学生、国内からの留学に政府の予算が配分されていた。

一方で、国内のインター生は、政策の主な対象とはなっていない。

灯台下暗し。

政府が高い予算をつけて求めている国際的な人材は、実は国内に1万人もいる。

また、国内のインター生が海外に進学することは、典型的な頭脳流出ではないだろうか。

大学の英語化が追い付かなかっただけが理由ではないだろう。

その根底には、政府・大学を含め、インター生を活用せず、眠らせてきた背景があるのではないだろうか。

寄稿:村田学さん
インターナショナルスクール専門のウェブサイト『インターナショナルスクールタイムズ』の運営者
http://istimes.net/index.html
国内のプリスクール、キンダーガーテン、インターナショナルスクールを主な対象とした調査・研究を行っている。
なかでもインターナショナルスクールの歴史、カリキュラム、運営方法の調査・研究を得意としている。

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