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【連載コラム】

第3回日本人よ、真の国際人を目指せ!

2012.03.29

日本人よ、真の国際人を目指せ!第3回

英語上達の秘訣は「発音力」にあり!

有声音と無声音

世界中の言語の音は、有声音と無声音に大別できます。
有声音とは、喉のところにある声帯が震えることによって声を発することで出る音です。
無声音とは、声が無い音、つまり声帯が震えない音のことです。
ただ、ハーッと息を吐いた時の状態がそれです。

声の言語、息の言語

日本語も英語も文字上の母音の数は同じです。
英語の母音はaiueoであり、日本語はあいうえおで、ともに5文字です。
この「あいうえお」は、喉に手を当てて発音してみるとわかりますが、すべて声帯が震える有声音です。
つまり、母音はすべて有声音なのです。

日本語の50音は、ローマ字で表記するとわかるように、a、i、u、e、o、ka、ki、ku、ke、ko……と、「あいうえお」が、すべてついてまわります。
ということは、日本語はすべて有声音でできていることになります。

それに対して英語のアルファベットは、母音の5文字aiueoを除くと、残り21文字は子音です。
子音は有声音と無声音に分かれますから、全体26分の10、つまり約3分の1以上が無声音で構成されていることになります。
さらに英語の場合、有声音、母音ですら息を伴って発音されます。
ですから、英語はほとんど息だけで発声される言語といっても過言ではありません。

これらのことから、日本語が「声の言語」だとすれば、英語は「息の言語」と言うことができます。

遅かりし英語教育?

私たち日本人は、言葉を話せるようになってから今に至るまで毎日、喉を震わせる音、つまり「声の言語」だけを認識してきました。

その私たちが、今まで話したことも聞いたこともない、喉を震わせない無声音を主体とした、「息の言語」を話したり聞いたりできるでしょうか?

しかも、私たちの脳は、8・9・10歳ぐらいまでに聞いた音のみを言語音と認識するようにプログラムされていますから、10歳以降に日本語以外の音を言語として認識することは極めて難しいのです。

ですから、英語をはじめとする、息を主体とした言語を日本人が聞いたり話したりするのは、非常に難しいことです。
今まで聞いたこともない音は発音できないし、発音したことのない音は聞き取れないということです。

学校英語が10歳をすぎた中学から始まることも、日本人にとって不利といえます。
音からの言語習得が難しくなった時期に習いはじめるからです。

では、10歳を過ぎた場合、英語をマスターすることはもう無理なのでしょうか?
実はそうではありません。
その克服方法があるのです。

それについて知る前にもう少し日本語と英語の違いに目を向けてみることにしましょう。

次回は、日本語と英語のさらなる違いを探求していきます。

竹村和浩さん

竹村和浩さん
立教大学文学部英米文学科卒。東京都立高校にて6年間英語教諭として教壇に立つ。その後、(株)公文教育研究会等を経て1995年にTLL言語研究所を設立。全国でビジネスパーソン、英語教師向け英語発音指導法セミナー、英語発音矯正士養成講座などを実施し、日本人の英語力向上のための活動に従事している。防衛省陸上自衛隊幹部学校講師、ピアソン桐原顧問(Business & Strategyアドバイザー)。著書:『中学英語の基本と仕組みがよ〜く分かる本』(秀和システム)、『「やり直し英語」から始める「ビジネス英語」3か月トレーニング』(NHK出版)等。

[Vol.9 2011夏号掲載]

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