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【連載コラム】

【連載3】グローバル社会で求められる「知的創造力」とは?

2015.05.12

知的創造力が要求される時代背景について前章では触れましたが、もし知的創造力を適切に身に着けていった場合、どういった便益が具体的に得られてくるのでしょうか?今回は、企業の視点で論じさせていただければと思います。

繰り返しになりますが、ビジネスシーンにおいて論理力はもちろん、それを前提とし上で、斬新な発想から新しい価値を生み出していく力が強く求められてきています。そういったトレンドのわかりやすい事例としては、現代で最も革新的な企業とされるいくつかの企業は採用試験・面接において、知的創造力を問うシステムを導入していますことでしょう。

例えば、Googleは入社試験において難解な論理思考や計算力に関する質問を出題しながら、一方では「なぞなぞ」のような問題を問うこともします。「鏡が左右反転はするのに、上下反転はしないのはなぜか?」という問い立ては、科学的思考に基づいた探究力に加え、自身の回答を生み出していく創造性も求められるのです。競争の激しい入社試験を潜り抜けた採用後は、プログラミング思考を駆使しながらも、Google社員として真新しいサービスやプロダクトの生成に関与していくことになります。こういった人材の集積によってGoogleの競争力は保持されているのでしょう。

多くの日系企業も「イノベーティブな人材」などのキャッチコピーを掲げ、以上のような採用を目指しているように見受けられます。しかし、知的創造力の高い人材は適格に生かされるためには、彼らをマネージする組織体制や内部の人材が求められます。この手の議論は、「卵が先か、鶏が先か」といった方向へ陥りがちですが、個人の知的創造力の生成、また企業側の変革と、両者を継続させていくことが日本の国領区の増強へ繋がってくることは間違いないでしょう。

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