教育ニュース

【イベント報告】

英語力がなければ働けない時代がそこまで来ている!?

2011.07.14 14:46

2011年6月3日、東京ファッションタウン(江東区有明)で開催されたNew Education Expo 2011で、「社会で求められる語学力TOEIC®テストを通じて」と題するセミナーが開催されました。
そのようすを紹介します。

51.9%の企業がTOEICを採用の参考に。

北村直子さん

(財)国際ビジネスコミュニケーション協会
広報・渉外部 広報・渉外課
北村直子さん

国際コミュニケーションツールとして英語の重要性は高まるばかりです。英語力を測るわかりやすい指標として、TOEIC®テストは多くの国で受験されています。日本でも受験者数は増加の一途をたどり、2000年度には100万人を超え、2009年度の受験者は約170万人となりました。

(財)国際ビジネスコミュニケーション協会は、日本でTOEICプログラムを実施・運営している団体。当団体が実施した「企業・学校における英語活用調査2009年」日本の企業・団体約5000社を対象としたアンケートによると、企業が求めるTOEIC®のスコアは、新入社員で430〜660、技術部門で495〜715、営業部門で520〜760、海外部門で650〜820。

TOEIC®テストのスコアを採用時に考慮すると答えた企業は51.9%、配属・配転時の参考にしている企業は36.5%。昇進・昇格の要件にしている企業は12.7%、将来は要件にしたい企業は25.3%という結果となりました。

また、企業では「話す」「聴く」「読む」「書く」の4技能がバランスよく求められるのに対し、指導割合を見ると、高校では「読む」が約半数を占めていることがわかりました。

就業力アップが学校にも求められる昨今、教育現場と、企業のニーズとのギャップを埋めることが、学校の課題と言えそうです。

社内公用語の英語化順調の要因とは。

葛城崇さん

楽天(株)
人事部Globalization推進課
課長 葛城崇さん

楽天(株)は、昨年5月、社内公用語の英語化を宣言し話題となりました。

トリガーは大きくは次の2点。

①日本は、GDP世界2位の地位を中国に奪われ今や3位。これが2050年には、景気の低迷や人口減少等により、インドネシアと並んで第6位となると予測されている。日本だけでビジネスをしていたのでは生き残れない。

②楽天の経営ビジョンは「世界一のインターネット・サービス企業になる」こと。世界一になるためには海外進出するしかない。そのためにはまず国際コミュニケーションツールである英語を使えなければならない。

具体的には、①役員会議の英語化②経営会議の英語化③全体朝会の英語化④TOEIC®のスコアを昇格の条件に⑤社内資料を英語化⑥英語化の進捗を見える化⑦英会話スクールを社内に設置⑧TOEICテストの社内実施⑨スコアの見える化⑩成功事例・勉強法の共有、という10の施策を実施しました。

社内公用語の英語化が順調に推移している要因は、①経営者のビジョンが明確②英語を昇格要件にした③進捗やスコアを見える化し部署間で競わせたこと。

年齢に関係なく、数週間でスコアを200点、300点アップさせた社員もいるそうです。社員には、留学しなくても英語が身につく、自分のキャリアにプラスになる等おおむね好評とのこと。グローバル化を推進する企業にとって、楽天の事例はおおいに参考になるのではないでしょうか。

音の引き出しを増やすことが英語力向上の第一歩。

山田玲子さん

ATR Learning Technology(株)
代表取締役CTO 山田玲子さん

『聞き取れない』音は『発音できない』、と言われます。たとえば、日本人は「L」と「R」の聞き分けが苦手です。これ以外にも、英語には日本語にはない音がたくさんあるため、聞き取れない、だから話せない。このことが日本人の英語習得を困難にさせている、と山田さん。

ATR Learning Technology(株)は、ATR(国際電気通信基礎技術研究所)での20年間に及ぶ音声言語学習機構に関する研究の成果から誕生した、コンピュータを利用した英語学習のe-Learningシステム、ATR CALL BRIX をリリース。

ATR CALL BRIXは、最新の音声技術を使って、英語の「音」にフォーカスする学習メソッドで、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランスよく鍛えるよう考えられています。

このシステムの最大の特長は「発音判定機能」によって、学習者の発音が瞬時に100点満点で採点されること。ゲーム感覚で繰り返し学習し発音を向上することができます。

20年の研究の成果から言えることは、正しい発音の習得は早期にスタートするほど効果的ですが、成人になってからも正しく学習すれば、確実に向上するということ、また一度取得したら二度と忘れないということなのだとか。

ATR CALL BRIXは、ユーザーの声をもとに今後も改善の予定。

[キンジロー編集部]

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