編集長ノート

iPadのような革新的な商品は日本人には作れない。というようなことを耳にすることがある。
細かいことは気にしないで自由な発想を持っている。
そんなイメージの欧米人の性格は、日本人にとってうらやましくもあるし、物事を深く考えない「テキトウな人種」ととらえる人もいると思う。
実際はどうなのだろうか?ここではあえてカタカナで「テキトウ」と書かせていただく。

日本が世界に誇る自動車メーカーのトヨタは「改善(Kaizen)」という言葉を世界に広めた。
「常によりよい製品を」「より効率的な業務を」と改善をするトヨタの手法だ。
改善するということは、古いやり方を変えていくことでもある。
今の日本は欧米と比べて本当に「改善」が得意なのだろうか?

私が見た限り、国民性では「改善」が得意なのは日本人よりも欧米人だろう。
なぜなら彼らは日本人より「テキトウ」だからだ。

欧米では、まだ完璧ではない商品やサービスが市場にでることがある。
それはもともと市場でテストをして、少しづつ改善していくためだ。

アメリカで、日本の国民性を表すこんなジョークを耳にしたことがある。
日本人5人とアメリカ人5人が大砲を撃つ競争をした。
勤勉な日本人は風向きなどを計算して、5人全員がそれぞれ個人努力で80%以上の命中率だったがだれも100%にはならなかった。
アメリカ人はまず1人目が撃って右にずれたから2人目が少し左向きに撃ったら左にずれた。
3人目4人目と同じように繰り返して、全員で協力して最終的には100%当たるまでになった。

このストーリーでわかるのは、日本人は「優等生(頭がかたい)」でアメリカ人は「適当(適応力がある)」なのである。
適当といっても「いい加減」とは違う。
辞書を引くと「適当とは目的・要求などにぴったり合っていること」となっている。
iPadのような革新的な商品を作れるのは、1人で80%を出し切れるひとよりも、まわりと協力しながら100%を目指して改善できる人のことなのかもしれない。

編集長プロフィール

天野智之

天野智之

15歳で単身ニュージーランドの高校へ留学。高校卒業後に渡米、カリフォルニア州立大学で学位を取得。その後日本へ帰国し、会社員を経て起業。
「海外から見た日本の教育」という視点で日本の教育制度にもの申す!

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