編集長ノート

前回、日本の年齢主義の教育・社会制度について話をしたが、25歳以上で大学入学する人が日本国内でどれくらいいるかご存知だろうか?
日本では大学入学者の中のわずか2%弱が25歳以上の入学者だという。
OECDの調査(2008年)によると、OECD諸国での各国平均は21%以上となっている。
1番高いアイスランドでは約39%が25歳以上で大学に入学している。
OECD諸国で日本の次にもっとも低いイタリアでもなんと10%だ。日本だけ突出して低い。
確かに日本では、一度社会にでてからもう一度大学で学びなおそうとする人はまだまだ少ない。
私の学んだアメリカの大学でも幅広い年齢層の学生が学んでいた。大学を休学して、働いたり海外留学・ボランティア等を経験してからまた学びに戻ってくる。
卒業して社会にでてから、学びなおしたい、業界を変えて転職したい。
など様々な理由で大学に復学する人が多い。
大学自体が、他国で取得した単位認定をしていたり、取得した単位を長期間残しておいてもらえるので、大学を途中で辞めて、数年後もしくは数十年後に復学しても以前取得した単位のほとんどが残っているため、再度卒業に向けて復学しやすいのだ。
海外では「教育」が日本より重要視されている。
大人になってからもずっと学び続け、スキルアップしていくことの重要性が認識されている。
以前にも日本の履歴書について書いたことがあるが、学歴や年齢ではなく、「能力」や「経験」が重要視される社会の為、スキルアップすることのメリットが高く、自発的に学ぶ意欲に繋がっているのだ。
自立学習ができる強い人材を育成するためには、先ず私達自身が常に学び続ける姿勢を見せること、社会全体がスキルアップしていくことが必要なのだ。

編集長プロフィール

天野智之

天野智之

15歳で単身ニュージーランドの高校へ留学。高校卒業後に渡米、カリフォルニア州立大学で学位を取得。その後日本へ帰国し、会社員を経て起業。
「海外から見た日本の教育」という視点で日本の教育制度にもの申す!

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