編集長ノート

日本の中等教育も選択式の授業を積極的に導入すべきだ。
日本は国民全員の平均学力が高いことは周知の事だが、個々の能力を伸ばす為には「得意分野」を伸ばす教育を強化することが必要だ。
中学校・高校くらいになると、各教科も大分専門的な内容になってくる。だからこそ中学校から教師も教科専任の先生になる。
生徒全員が、全教科をどこまで専門的に学ぶ必要があるのだろうか?必須科目は設けたうえで、もっと自由選択の授業を増やして良いと思う。
選択式の授業を増やす事でいくつかメリットがある。

1.自分の得意分野を伸ばす。
自分のやりたい事の方が、学びに対してモチベーションが高く保てる。

2.決断力と自己責任を養う。
自分で決断することを学び、その決断に対して責任を持つことが重要な経験だ。
日本は文化として「協調性」が優れている。
そこにプラスして「決断力」を養うことで、グローバルに活躍できる人材を多く輩出できるだろう。

3.教師の威厳を保つ
選択式の授業にすると、教師が自分の教室を持つようになる。
決まったクラスに生徒がずっといるのではなく、大学のように生徒が授業毎に教室に移動する。

3.については意外に思う方も多いかもしれないが、心理的に大きな差がでるはずだ。
生徒が決まったクラスにいると、そこは生徒にとっての「ホーム」になる。
生徒が待っている教室に先生が伺って授業をする、それは教師にとって「アウェイ」の状態で授業をしているようなものだ。
しかし、逆に先生の教室に生徒が足を運ぶとどうだろうか。
先生は既にその教室にいて授業をする準備が出来ている。
チャイムが鳴ったと同時に授業を始める。
ちょっとでも遅れてきた生徒は教室に入れない。
海外では中学校・高校でも当たり前に見る光景だ。
先生の教室にはその先生のルールがある。
守れない生徒は追い出されてもしょうがない。
教師が生徒に対して威張る必要はないが、ルールを守らせるということは必要だ。
海外は日本のように目上の人ともある程度対等に接する事が出来る文化が多いが、その中でもキチンと上下関係のルールはある。
日本人は逆にそのルールが緩くなりすぎてしまっているようにも思える。
これからのグローバル時代は、今までのような一律の教育では世界に出ていけなくなる。
個々の力を伸ばし育てる。
その為には無理に強制するのではなく、自己責任、決断の中で能力を伸ばしていく教育が必要なのだ。

編集長プロフィール

天野智之

天野智之

15歳で単身ニュージーランドの高校へ留学。高校卒業後に渡米、カリフォルニア州立大学で学位を取得。その後日本へ帰国し、会社員を経て起業。
「海外から見た日本の教育」という視点で日本の教育制度にもの申す!

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