編集長ノート

ビジネス現場で求められる英語力には大きく2つある。
「コミュニケーション力」と「ESP(English for Specific Purposes)」だ。
ESPとは特定の目的や専門的な分野での英語の事を表しているのだが、職種によっては専門知識においても英語でインプット・アウトプットできることが求められている。

日本の英語教育は、EAP(English for Academic Purposes)という学問や研究などを目的としている。
つまり、学問・勉強の為に英語を学んでいるのが今の日本の英語教育だ。

学校教育、特に高等教育の中にはもっとESPを取り入れていくべきだ。
理系の学生であれば理系の英語というように。
もっと具体的に言えば、たとえば医療分野での就職を目指している人であれば医療関連の英語を学ぶ、という具合に。

ESPに向かうべき理由の大きな点としては「モチベーション」と「目的意識」だ。

なぜ今まで日本は何十年もの英語教育の末、いまだに「英語ができない国民」となってしまっているのか?
私は必ずしも教育現場に問題があるのではなく、「ゴール」に問題があると考えている。

つまり、英語を学ぶ目的が、学習者本人の人生における目的や専門性に関連していないから学ぶモチベーションが無いのだ。

英語を学ぶ目的が定まらないまま、小学校から英語、高校では英語オンリーでの授業。という風に、教育方法だけ変えてもモチベーションは変わらない。
何年やっても同じ結果になるだろう。
それを教育現場に責任を押し付けているようではこれからも英語教育は変わらない。

大学入試にTOEFLテストを導入するという議論もある。
確かに「大学入試」という一つのゴールが変わることで、多少は変わるかもしれない。
しかし、前述したとおり、それは学習者本人の人生における目的・目標とはあまり合致していない。

英語学習において近年「コミュニケーション力」が注目されるようになっているが、英語を使ってコミュニケーションできることは当たり前。
英語を使って仕事ができる人材を育てていかなければ日本はまだまだグローバル社会から遅れたままだ。

編集長プロフィール

天野智之

天野智之

15歳で単身ニュージーランドの高校へ留学。高校卒業後に渡米、カリフォルニア州立大学で学位を取得。その後日本へ帰国し、会社員を経て起業。
「海外から見た日本の教育」という視点で日本の教育制度にもの申す!

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