編集長ノート

「生涯学習」というと聞こえが良いが、日本人にとっては学校教育が終わってからも自主的に勉強をするということは馴染が薄いのではないだろうか。

生涯学習とは、仕事をする上での知識を学ぶという意味での学習ではなく、自分自身を高めるための学習を続けることである。

日本人にとってなぜ馴染が薄いのか?それは宗教に関連していると私は考える。

例えば、聖書を読み解く「バイブルスタディ」など、宗教を信仰している人達は生涯かけて勉強を続けることがある。しかし日本人にはその宗教感が無く、卒業して社会にでたら、それが一般的には「学習」の終わりだと考えられている。

日本以外の国では多くの人が何かしらの宗教を信仰していることが多い。「宗教」というと日本では敬遠されがちだ。しかし世界に出ていくと、様々な宗教感を持った人たちと付き合っていかなければならない。

宗教によっては特定の肉を食べてはいけないなど、食事に誘うときにも宗教を気にするマナーが必要になる。

「異文化理解」という言葉の中に「宗教の理解」も入っていることを知らなければならない。とかく日本の教育現場では宗教の話は「タブー」とされている向きもある。宗教のことを学ばなければ、その国の文化を学ぶことができないと言っても過言ではないほど、宗教と文化は結びついている。

私は、初等中等教育の段階で、異文化理解の一環として何かしら宗教学を取り入れることが日本の教育に必要なことの一つだと考えている。

編集長プロフィール

天野智之

天野智之

15歳で単身ニュージーランドの高校へ留学。高校卒業後に渡米、カリフォルニア州立大学で学位を取得。その後日本へ帰国し、会社員を経て起業。
「海外から見た日本の教育」という視点で日本の教育制度にもの申す!

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