編集長ノート

以前、「シンガポール大学生就職、人気企業に日本企業はゼロ」という記事がハフィントンポストに掲載された。

参考記事:http://www.huffingtonpost.jp/uniuni/singapore-company_b_4750512.html

日本はシンガポール第二位の投資国であり、シンガポールは親日国であるにも関わらず、日本の常識や独特な企業文化が海外では非常識になってしまっているというのだ。
特に、言語の問題や、長時間労働、業務時間外のイベントなどへの強制参加など、非生産的なことが多すぎること。そして非生産的なために給与も他国の企業と比べて低い水準になっていることが不人気の理由だという。

私自身、企業向けの英語研修事業を行っていて、日系企業と外資系企業に同じような文化の違いを感じるとがある。

弊社は「英語大学」という企業向け専門のビジネス英語スクールの運営をしている。 「月額定額で英語研修受け放題」という仕組みだが、レッスン受け放題なのは基本的に平日日中。そのため企業は業務時間内に英語研修を受けさせなければいけない。
業務命令で研修を実施させることを目的にし、会社の理解・コミットメントを促しているのだ。

この特殊な研修システムのためか、外資系企業のクライアントに多く利用していただいている。外資系企業はプ ロセス評価ではなくアウトプット(結果)評価なので、人材の育成・スキルアップにつながることであれば、算や時間を費やす傾向が強い。良い結果を出すためには時間もお金も惜しまないのだ。

しかし、日系企業の多くは「受け放題」に興味を持っているが、なかなか導入が進まないのが現状だ。
英語ができる人材は欲しいが、業務時間外に、しかもなるべくなら自分のお金でスキルアップをして欲しいというのが多くの日系企業の要望だ。
結果を出す人間よりも、プロセスを重視し、業務時間内は会社にいることで和を乱さない人が求められているのだ。

もちろん「プロセス」や「調和」も大事な要素だが、結果が出ない仕事に人はついてこない。
日本企業独特の文化や特徴がまさに海外で日系企業が人気がない理由になっている。

「働き方」自体を見直し、日本人の意識改革をしていくことが本当のグローバル化への一歩なのだと私は思っている。

編集長プロフィール

天野智之

天野智之

15歳で単身ニュージーランドの高校へ留学。高校卒業後に渡米、カリフォルニア州立大学で学位を取得。その後日本へ帰国し、会社員を経て起業。
「海外から見た日本の教育」という視点で日本の教育制度にもの申す!

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