編集長ノート

前回、英語に対して日本人が抱いている幻想について話しをした。今回は「グローバル化」について話をしたい。

「グローバル化」の定義は難しい。「グローバル化」という言葉は人それぞれ違う意味合いで捉えていて、一つの定義が存在していない。
しかし、その中で、私がもっとも日本国内で多数を占めていると思う定義は「グローバル化=欧米化」という考え方だと感じている。

私が海外留学をしていたことに対して「グローバルだ」と言う人が多いように、日本以外の国を知っていればグローバルだと思う人が未だに多くいるように思う。
確かに留学で学んだ事は大きい。留学中には様々な国の人たちとも触れ合う事ができた。

しかし私の留学経験だけでは全然足りないほど「世界は広い」のだ。

私の仕事柄、様々な企業から「海外」についての質問を受ける。しかし多くの質問に私一人では答える事ができない。
アメリカの事でも知らないことはたくさんあるのに、他の国の事を聞かれてもあまり知らないのだ。

「日本人は海外の人と違ってレディーファーストじゃないから嫌だ」という事を言う人がたまにいるが、国や宗教によっては、欧米式のレディーファーストを良しとしていないところもある。
以前、中国人の友人から「アメリカでは女性の容姿やドレスを褒める文化があるが、中国では時と場合によってはそれは逆に失礼にあたる」と聞いた事がある。特に既婚者の女性を褒める場合などは注意したほうが良いのだそうだ。
多種多様な言語、宗教、文化、それら全てが集まって「グローバル」なわけであって、1つの文化や宗教がグローバル化の基準を作っているわけではないのだ。

どれだけ多くの文化に触れ、それらを受け入れる柔軟性を持つか。これがグローバル人材の最も重要な要素なのだと私は思う。
日本国内でも文化や習慣の違いがあるのだから、とにかくたくさんの人と触れ合う機会を作る事から始めるのが良いのだろう。

編集長プロフィール

天野智之

天野智之

15歳で単身ニュージーランドの高校へ留学。高校卒業後に渡米、カリフォルニア州立大学で学位を取得。その後日本へ帰国し、会社員を経て起業。
「海外から見た日本の教育」という視点で日本の教育制度にもの申す!

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