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日比俊也

知的財産と人財で企業のブランドを守るブライツグループ。人材ビジネスの株式会社ブライツ・アンド・カンパニー代表取締役社長兼株式会社ブライツコンサルティング コーポレート運営本部長の日比俊也氏に話を伺った。

国際的なことが当たり前の環境

-ブライツグループの人材事業立ち上げから参画したと聞きましたが、日比さんのご経歴を教えて下さい。

日比:私は名古屋の南山大学を卒業しましたが同大は留学生の誘致に非常に積極的で、キャンパスに留学生が溢れかえるというとても国際的な環境でした。
国際的な環境に身を置いていた為、就職活動では、とある日系商社のイタリア法人での採用を切望し、そこで採用してもらえることになったのです。
しかし、その会社の業績が落ち込み、内定をもらってから就職するまでの間にイタリア法人は閉鎖となり、イタリアで働くことは叶わず、親会社である鉄鋼会社に就職することになりました。
自分のやりたい事ではなかった為、1年でその会社を辞め、リクルート人材センター(現リクルートキャリア)に転職し、10年近く働いた後、人事コンサルティングの会社に転職。その会社で役員になったのですが、3年ほど前に、ブライツグループの人材事業立ち上げのお話しを頂き、株式会社ブライツ・アンド・カンパニーの代表を務めさせて頂く事となりました。

-大学時代のグローバルな経験を今は活かせているのでしょうか?

日比:ブライツグループは知的財産を扱っています。TPPでも注目されていますが、特許や商標権などの知的財産保護という考え方は、世界的に急速に先進化しています。
日本のサービスであっても海外に持っていく場合は、進出先の国のルールに則って商標登録など知的財産の権利化をする必要があります。
日本に入ってくる海外の知的財産も同じです。
その為、弊社で働く人材も北米、アジア、ヨーロッパ、アフリカなど各地から採用しており、まだ採用実績が無いのは、南米だけです。グローバルな環境に抵抗がなかったのは、大学時代の経験があったからかもしれないですね。

世界中からビジネスの「適所」を探す

-世界各国から人材を採用されているとのことですが、言葉や文化の違いなどはどのように乗り越えているのですか?

日比:コミュニケーションで問題になるのは、文化や宗教の違いではなく、教育水準だと私は思っています。
国や文化、宗教が違っていても、同じような教育水準の人たち同士は問題なくコミュニケーションがとれます。
また、弊社の事業の考え方自体が、「国」や「文化」に捉われていません。
新事業を始める際に日本ではじめることを前提としていません。世界中から最適な国(場所)を探しそこでやるようにしています。
日本でスタートした企業だからと言って、日本で事業をやらなければいけないという決まりは無いですからね。

-企業の外国人人材活用については、定着率などの問題がよく指摘されています。

日比:弊社は採用の段階から意識の高い人材を採用しています。そして外国人であっても分け隔てなく出世する道があり、人事も公平です。
私の知っている企業などでも、グローバル化の流れで「外国人を●●人採用しなければいけない。」と言うように、外国人を採用すること自体を義務化してしまい、きちんと採用し育成するというところに意識がない会社があります。日本の企業のグローバル化が遅れているのは、「日本のやり方」に彼らをあてはめようとするところにあると思います。日本の考えを無理矢理、外国人に押し付けがち。そうではなく、多様な価値観を受け入れることが大事だと考えます。
弊社の場合、自分たちのやり方にあてはめようとせず、自分が自分らしく働くことができる環境を提供するようにしています。
その結果、外国籍の方から経営人材も作れるようになっているんですよ。現在のルクセンブルクの代表は日本で新卒入社したフランス人です。近々設立する海外法人を、新卒入社した留学生が代表を務めることになっています。

世界のあらゆるブランドを守る“最強の権利守護者”たれ

-ブライツグループは、2012年の韓国進出を皮切りに、昨年はシンガポール、ベトナム、アメリカでの現地法人設立など急速に海外展開を進めておられますが、今後の目標は?

日比:弊社は「世界のあらゆるブランドを守る“最強の権利守護者”たれ」というミッションを掲げています。
クライアント企業のビジネスもグローバル化する中で、その企業の知的財産は日本国内だけでなく、世界各地でも守られなければいけない。弊社としても世界中の弁理士・弁護士と協力することはもちろん、自分たちも各地に拠点を持って拡大していきます。
また、今後は外国人社員の採用や育成など、弊社の実績に基づいたノウハウをブライツ・アンド・カンパニーで提供し、企業のグローバル化のサポートをしていきたいと思っています。



日比俊也

日比俊也(ひび しゅんや)さん
株式会社ブライツ・アンド・カンパニー代表取締役社長 兼
株式会社ブライツコンサルティング コーポレート運営本部長

南山大学卒業後、新卒で鉄鋼商社に入社。翌年、株式会社リクルートキャリアに転職し、キャリアコンサルタント、コーポレート人事を経験。
その後、人事コンサルティングファームにてコンサルタント、取締役パートナーを経て、2012年ブライツ・アンド・カンパニーの立ち上げに参画し、代表取締役に就任。
現在は、ブライツグループの人事責任者としてグローバル人事を推進するとともに、そのノウハウをブライツ・アンド・カンパニーにおいてコンサルティングサービスとしてクライアント企業に提供している。

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