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太田英基

フィリピン留学の口コミ情報サイトSchool Withを運営する株式会社スクールウィズ。近年注目を集めるフィリピン留学のリアルな声を集め発信する同社の代表取締役 太田 英基氏に話を伺った。

頭の中の日本地図を世界地図に塗り変える

-フィリピン留学だけでなく、2年間世界放浪の旅も経験されたとのことですが、フィリピン留学の口コミ情報サイト事業を立ち上げるまでの経緯など教えて下さい。

太田:私は中央大学の2年生と時に仲間と株式会社オーシャナイズを起業しました。
コピー用紙裏面を広告掲載スペースにすることで、大学内でコピーサービスを無料で使えるようにする「タダコピ」というサービスで、ビジネスコンテストで最優秀賞も頂きました。
オーシャナイズで5年間勤めたのち、3ヶ月間のフィリピン語学留学を経て、2年間の世界一周の旅に出ました。
私は2010年にフィリピン留学に行ったのですが、当時まだフィリピン留学は日本では今ほど認知されておらず、不安が大きかったのですが、実際に行ってみたら凄く良くて、まるっきり英語が苦手だった私が3ヶ月で変われたのです。
ただ、実際に留学前に学校のHPや広告などに書いてあったことと、学校生活の実態には随分と差がありました。古い情報も載っているなど、「留学前に知っておきたかった」と思う事が多々あり、口コミなどリアルタイムで情報が得られるサービスが必要だと感じたのです。

-リアルタイムで情報が得られるサービスの必要性を感じていたが、すぐに起業せずに世界一周をされましたね。

太田:世界一周は元々決めていた事で、当時は口コミサイトは誰か他の人が作るだろうと思っていました。
しかし2年間の旅を終えたあとにもまだそのようなサイトは存在しなかった。
それに加えて、私が旅をしている最中に「若者のグローバル志向の底上げ」を使命としたサムライバックパッカープロジェクトを立ち上げ、スポンサーやタイアップメディアを獲得し、旅の情報を発信していたところ、東洋経済新報社の方の目にとまり、「フィリピン「超」格安英語留学」を出版することになりました。
それらの出来事も後押しして、私はフィリピン留学の口コミサイトをやろうと決意したのです。

-仲間と一緒に立ち上げた事業を辞めて、留学と世界一周を決意したのはなぜですか?

太田:私は元々海外に興味がなく、英語もとても苦手でした。
しかし、大学4年生の時に、マッキンゼーの元東京支社長の方とお会いする機会があったのですが、その場で私の考え方を変えるようなお話があったのです。
その方は私のような若手起業家などを集めて話を聞いていたのですが、そこで今後のグローバル展開について質問されました。
私は東京で成功したら大阪や地方にも事業を拡げ、その後近隣のアジア諸国へと事業を拡げていく。というような徐々に海外にも拡げていく考えを述べたのですが、それを聞いた代表の方は「今の若者は全然ダメだ」とでも言わんばかりに首を振ってため息をついてしまいました。
日本で成功したからと言って海外で成功するわけではない。逆に日本で売れないものも海外で売れるかもしれない。「日本」という1か所に捉われるのではなく地球規模で事業を考えないといけない。ということを語られました。
その時私はいかに自分の考えが日本という限られた場所にだけ限定されていて、小さくまとまってしまっていたかを気づかされました。

何かを考える時に無意識に自分の頭では日本地図が描かれていたのです。世界地図を思い浮かべるような広い視点を持たなければいけないのに。
さらにその後、中国出張の機会があったのですが、そこで英語ができずに大変な苦労をしました。
その経験も後押しして、やはりこれからは「英語」「海外経験」そして「海外の繋がり・ネットワーク」の3つが必要になると思い、旅にでることを決めたのです。

1年に1カ月休める会社をつくる!

-太田さん自身の留学経験をもとに事業を立ち上げられたとの事ですが、社員の方々も皆さん留学経験があるのでしょうか?

太田:留学未経験の社員には1カ月のフィリピン留学をさせています。まずは現地を知り、感じてもらうことを大事にしています。

-1カ月社員が留学でいなくなってしまうのは会社としては大変ではないですか?

太田:まだスタートアップの段階の会社なので大変ですが、私は皆が1年に1カ月くらいは休めるような会社を作りたいと思っているのです。
ヨーロッパなどのライフスタイルに感銘を受けている部分が大きいのですが、1カ月休める会社であれば、毎年留学や海外旅行に行くこともできます。

私は世界一周をしている時に、3ヶ月の休暇をとってメキシコにきていたドイツ人に会いました。
彼は2カ月語学学校に通ったあとに、残りの期間は旅をするということでした。 3ヶ月も休みがあるということは当然会社を辞めてきているのだろうと思っていたら、長期休暇なだけで帰ったら仕事に戻れると言われて衝撃を受けました。
3ヶ月休んでも仕事がまわるような会社、そしてそれを許容できる社会は素晴らしいと感じました。

-その目標に向けて今後どのように事業を展開されていく予定ですか?

太田: School Withのサービスをフィリピンだけでなく、他の国に拡げて行きたいと思っています。単に他の国の口コミを増やすだけでなく、日本人以外の人たちも利用できるグローバルなサービスにしていきます。
これからは世界を舞台にすることは当り前の時代。
自分の国を離れ、異国の地で学ぶ人たちをSchool Withは応援し、世界で活躍する人たちが、一人でも多く創出されていくことをサポートしていきます。



太田英基

太田英基(おおたひでき)さん
株式会社スクールウィズ 代表取締役 

大学2年時にビジネスプランコンテストで最優秀賞を獲得し、株式会社オーシャナイズを仲間と起業。広告事業「タダコピ」を手掛ける。丸5年働いた後、会社を辞めてフィリピンでの英語留学3ヶ月間を経験。その後世界一周へ。「若者のグローバル志向の底上げ」を使命としたサムライバックパッカープロジェクトを立ち上げ、スポンサーやタイアップメディアを獲得。2013年、School Withを立ち上げ、代表取締役に就任。
著書には「フィリピン「超」格安英語留学」(東洋経済新報社)、「日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。」(いろは出版)、「僕らはまだ、世界を1ミリも知らない」(いろは出版)などがある。

ご紹介者




 安倉宏明

【太田社長をご紹介頂いたのはこの方】
安倉宏明(やすくらひろあき)さん
株式会社アイコニック ジャパン代表取締役
安倉社長の記事はコチラ

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