特集

グーパ株式会社

東京とバンコクの2拠点でゲーム特化型クラウドファンディングサービスCrowdrive(クラウドライブ)を展開するグーパ株式会社、代表の平皓瑛氏に話を伺った。

アメリカで流行っていたジブリ作品に衝撃を受ける

-ゲームに特化したサービスを立ち上げたキッカケは?

平:親の仕事の関係で、小学校から高校までの約8年間をアメリカのシリコンバレーで過ごしました。当時、ジブリなどの日本のアニメコンテンツがアメリカでも流行っていたのをみて衝撃を受けました。
ピクサーを筆頭に、3DCGの映画がアメリカで流行っていた時期で、日本のコンテンツがアメリカでも好まれているということを知ってアニメや漫画の世界に入り込んでいきました。
「日本でアニメーションを学びたい」という気持ちが強くなり、大学は東京工芸大学のアニメーション学科に進学しました。アニメーション学科はまだできて間もない時で、私は第3期生として入学しました。
大学在学中に交換留学としてアメリカのカーネギーメロン大学に行く機会があり、アメリカ経験もある私がアニメーション学科から初めての交換留学生としてカーネギーメロンに行けることになりました。そこで知り合った同級生のタイ人と、その後グーパ株式会社を立ち上げることになるのです。

-タイを拠点として選んだ理由は?

平:現在弊社の取締役であるビンセントがカーネギーメロン大学留学時代の同級生で、彼と事業を立ち上げようということになったので、日本とタイでビジネスをやることになったのです。
タイに進出しようと決めていたわけではないのですが、結果として急速に経済成長している東南アジアにおいて、タイに拠点を置いていることが、今後東南アジアに進出していくにあたっては大きなメリットになっていると思います。
タイは現在開発拠点となっていますが、今後はタイや近隣国へもサービスを展開していきます。

セガゲームスとフジテレビとの3社提携事業

-クラウドファンディングのサービスを始めたキッカケは?

平:起業当時はSNSサービスに取り組んだのですが、その事業はコケてしまいました。
そこで改めて何をやりたいのか考えたときに、日本の強みを活かせるアニメ関連でビジネスをしたいと思いました。
アニメなどのクリエーターには収益が回りにくく、実力のあるクリエーターを育てるための環境を作り出すのが難しいという業界的な問題がありました。その問題を「クラウドファンディング」という不特定多数の人がインターネット経由で資金協力などを行うサービスで解決しようと考えたのです。
まずはアニメに特化したクラウドファンディング「Anipipo(アニピポ)」をリリースしたのですが、なかなか軌道に乗せられずに試行錯誤していました。アニメ業界特有の課題として、クリエーターが忙しすぎてオリジナル商品を作る時間がなかったり、作品を作ってもその後どうビジネスに繋げるのかの出口が作れない状況がありました。

そんな時に、セガネットワークス(現セガゲームス)の方とお話する機会があり、ゲーム業界においても同じ課題があることを知りました。
Anipipoで直面していた課題を解決するためには様々なサポートが必要でした。
そこで、セガゲームス様だけでなくフジテレビ様にも協力していただき、2社から出資、そしてゲームに特化したクラウドファンディングサービス『Crowdrive(クラウドライブ)』を2014年10月にリリースしました。
早速インターネットテレビや地上波でゲーム紹介番組を放送するなど、課題のひとつでもあった情報拡散を大々的にできるようになりました。

日本が誇るコンテンツを世界へ!クリエーターも儲かる仕組み作り

-Crowdriveの今後の展開を教えて下さい。

平:クリエーターが好きなもの・オモシロいものを作れる環境を作りたい。ユーザとクリエーターが繋がれる場を作りたい。その為にも弊社のサービスでクリエーターを多角的に支援していきます。
そして、日本のコンテンツの良さや、日本人のアイデンティティーを世界に発信していきたいと思っています。

-アメリカ在住時に日本のコンテンツが流行っていたとの事でしたが、現在の世界のゲーム・アニメ業界はどうなっていますか?

平:一昔前に、ファミコンやプレイステーションのような家庭用ゲーム機が流行りましたよね。 時代とともにゲームの質も上がってだんだんとコアなゲームファン向けの高度なゲームが増えました。
その後携帯やスマートフォンの登場により、気軽に楽しめるカジュアルゲームが流行った。しかし、ゲーム業界の競争が激化して、まただんだんとコアなファン向けにゲームが高度化し始めています。
反面、クラウドファンディングの案件などを見ていると、デジタルなゲームではなく、カードゲームやボードゲームなどのリアルがゲームにも最近注目が集まっています。 なぜなら、個人レベルでオモシロいものを発信して、個人から資金などの協力を募ることができるため、オモシロそうなものにはお金が集まるのです。
海外ではカードやボードゲームのアイディアに10億円近くの資金が集まっているものもあるから驚きです。
クリエーターが儲かる仕組みを作ってあげることで、もっとオモシロいゲームが世にでてくると思いますよ。



平皓瑛人

平皓瑛(たいら ひろあき)さん
グーパ株式会社 代表取締役 

小学校から高校までの約8年間をアメリカ シリコンバレーで過ごし、帰国後は東京工芸大学のアニメーション学科で学ぶ。
広告制作会社に入社したのちにグーパ株式会社を創業、ゲームに特化したクラウドファンディング・サービスを運営している。

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