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荒木成則

総合商社勤務からMBA留学、そして外資系金融などグローバルなビジネスを経験してきたビジネスパースンがたどり着いたこれからのグローバルな働き方とは?!クラウドソーシングサービスを展開するワークシフト・ソリューションズ株式会社代表の荒木氏に話を伺った。

ネットが変えるグローバルなワークスタイル

-総合商社、MBA留学、証券会社と華々しいご経歴ですが、起業を志したキッカケは?

荒木:証券会社時代にプライベート・バンキング・ビジネスで富裕層向けビジネスを開拓しました。お客様には上場企業の社長も多く、歳を取ってもビジネスで活躍している方がとても輝いて見えました。年齢とともに体力は衰えますが、起業してチャレンジすることで自分も輝きたいと思ったのです。

-現在提供しているクラウドソーシングのサービスとは?

荒木:クラウドソーシングとは、インターネット経由で国内外にいる専門スキルを持ったフリーランスに仕事を依頼できるサービスです。「時間、場所、言語」にとらわれない、新しい働き方を提案しています。

-なぜクラウドソーシング事業を興したのですか?

荒木:米国のデンバー本社の会社に勤めていたことがあるのですが、その会社のCEOはニューヨークに住んでいました。他の役員もそれぞれ違う都市に住んでおり、定期的にオフィスに来て顔を合わせてミーティングをしますが、それ以外の時はスカイプなどで連絡を取り合って仕事をしていました。
必ずしも毎日オフィスに集まらなくても仕事は出来るのです。きっと日本もそのうちこうなるだろうと確信しました。
そんな時に、米国でUpwork(アップワーク、旧 oDesk)というクラウドソーシングのサービスを知って衝撃を受けました。
ネットを通じて依頼した仕事を、世界中にいるフリーランスの人が受けているのです。 しかもアップワークの会員のうち8割近くが大卒以上の資格を有し、約3割は大学院も出ていると言います。
国によっては、高学歴で高いスキルを持っていても収入が得られない。しかしそのようなスキルの高い人材がアメリカなど先進国の仕事を自国にいながらでき、高収入が得られる。 ネットを通じてまったく新しいワークスタイルが生まれているのです。

日本人は優秀!しかしグローバルでは活かせない

-日本では外国人労働者が増加することで仕事がなくなるという懸念がありますが、クラウドソーシングで日本人のキャリアはどのように変わるのでしょうか?

荒木:これからはもっと起業しやすくなりますよ。クラウドソーシングで仕事が奪われるのではありません。逆に外国人を相手にビジネスチャンスが広がるのです。
日本の人口は減少することは分かっています。足りない人手を補う為に外国人に仕事をお願いするのが当たり前の時代になります。

-英語が苦手とも言われている日本人にとっては、海外と仕事をするのはハードルが高いのでは?

荒木:言語についても、言語が得意な人に仕事をお願いすれば良いのです。テクノロジーも進歩しているので、語学力がなくても一定レベルの仕事は可能になるでしょう。
しかし、高度な会話やビジネスにおいて言語はとても重要です。 グローバルに活躍する為にも、自身のスキルを磨くことは必要です。

-日本人にはグローバルなマインドが足りないとも言われますね。

荒木:私が海外に出て感じたことは、日本人はとても優秀だという事です。
確かに飛びぬけて優秀な人はあまりいないかもしれませんが、日本人は平均的に全員レベルが高い。こんな優秀な国民は他にはいません。 しかし、言語やマインドが邪魔をしてスキルを活かせていない人が多いのです。
例えば、海外の映画も日本語訳されてしまう。これは日本がそれだけの翻訳技術があり優れているということでもあるのですが、逆にそのせいで英語を学ぶ必要性がなくなってしまっている。
発展途上国においては、言語力を身に付けないと好きな映画が見られない、最新のニュースが読めない、など必然的に英語力を身に付けざるを得ない環境があります。インターネットが発達した現在においては、言語力の高い人材が存在感を増しているのです。

グローバルな視点で活気ある日本へ!

-アメリカのように、日本でも今後はオフィスに毎日通勤しないワークスタイルが増えてきそうですね。

荒木:日本の企業がすぐに変わるとは思いませんが、海外のフリーランスと一緒に仕事をする機会は確実に増えるでしょう。

-荒木さんの今後の目標は?

荒木:日本人が気軽に海外とビジネスをできるようにしたい。海外に仕事をお願いするだけでなく、海外からお願いされた仕事を請けることもできると、内向きと言われている今の日本の若者も変わっていくのではないでしょうか。



荒木成則

荒木成則(あらきしげのり)さん
ワークシフト・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長兼CEO

■海外に強い 日本のクラウドソーシング 『ワークシフト』
https://workshift-sol.com/

早稲田大学卒業後、総合商社に入社。その後米国ペンシルバニア大学ウォートン・ビジネス・スクールにてMBAを取得。1996年よりゴールドマン・サックス証券にてプライベート・バンキング・ビジネスの立ち上げメンバーとして日本の富裕層向けビジネスを開拓。
の後、メリルリンチ日本証券、アライアンス・バーンスタイン、ジャナスキャピタル・インターナショナル日本代表などを歴任。2013年9月にワークシフト・ソリューションズ株式会社を設立し、翌2014年2月よりサービスを開始。
早稲田大学大学院ファイナンス研究科非常勤講師、早稲田大学ファイナンス稲門会副代表幹事。

ご紹介者




中野敬子

【荒木社長をご紹介頂いたのはこの方】
中野敬子(なかのけいこ)さん
DLSダイアモンドランゲージスクール 校長
中野社長の記事はコチラ

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