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世界を羽ばたく人材を育てる!

変化の早いグローバル社会では、グローバルで活躍できる人材の定義も変わってきている。
これからの時代に求められるグローバル人材とは。チェンジメーカー(変化を起こす人)を育てるための「旅」を支援するBADO株式会社 代表取締役 須子善彦氏に伺った。

ありのままの自分の可能性を信じる力

天野:BADO株式会社は、旅を通して若者の成長と可能性の開拓のお手伝いをしている会社とのことですが、具体的にどのような事業を行っているのでしょうか?

須子:私達は、BADO!で旅する若者のことをバドラーと呼んでいます。
バドラーは、旅先での出来事や出会った人や、自身が感じたことを動画やインターネットを用いてリアルタイムに世界に伝えます。
バドラーを通じて、世界を感じると同時に、バドラー自身の成長を感じることが出来るでしょう。
そんなバドラーの旅を、資金のカンパや自身の旅の経験によるノウハウ、世界中の人々の紹介などを通してBADO.TVというサイトにて支援することができます。
旅する若者と繋がることで支援者も一緒に成長できる、そんな教育事業を行っているのがBADO!です。

天野:支援者の方は旅の資金だけでなく、バドラーの方の成長そのものを支援していくというイメージでしょうか?

須子:その通りです。
バドラーは国内外にて自身の問題意識や人生を通して達成したいテーマを元に旅をします。
私達はバドラーを通じて「日本の若者を世界と繋げる」「都市と地方を繋げる」「世代間のギャップを繋げる」という3つのミッションの実現を目指しています。
旅といういわば共通のきっかけを活用して、支援者と若者を世代を越えて学び合う関係にするのがBADO!です。

これからのグローバル社会で活躍できる人材とは

天野:「グローバル人材」という言葉が当たり前のように聞こえるようになりましたが、旅を通じて、グローバルに活躍できる人材が育っていますか?

須子:まずはグローバルに活躍できる人材とはどのような人材かを考える必要があると思います。
「海外のトップスクールでMBAを取得して、国際社会の競争で勝ち抜く人材」というイメージを持っている人もいると思います。
確かにそのような人材ももちろん活躍していくと思いますが、これからの国際社会で求められている人材は「競争」ではなく「共創」できる人材です。

天野:共創とは具体的どのようなことでしょうか?

須子:異文化や違う価値観を理解し、コミュニケーションスキルのある、まとめ役のような人材がこれからの世界では必要とされます。
諸外国と協力して、大きな社会問題を円滑に解決していくようなスキルが必要なのです。
そこで求められることは個人プレーで勝ち負けを競うのではなく、文化や背景の異なるチームメイト個々人のスキルや可能性を最大限に活かせる共創型・ファシリテータ型の新しいリーダシップが大事なのです。

日本人は既に世界で通用するグローバルスキルを身に付けている

天野:協調性を重んじる点は、日本文化の強みの一つだと思いますが、日本人の協調性は今世界で求められていると思いますか?

須子:私はグローバル社会が必要としているものを既に持っている日本人は多いと思います。
あとは「世界に出る」という一歩を踏み出すことだけなのですが、国内でも課題が多く内向き志向などと言われるように日本人は外に出るきっかけが無い人が多いのです。

天野:自分の可能性を信じることができればグローバル人材になれると考えても良いですか?

須子:まさに可能性を信じることができる人達が必要です。
日本はこれだけ豊かな国なのに幸福度が低いと言われています。
自己肯定感が低いからです。
テレビで不景気だと言われれば不景気だと思い込んでしまう。
それは自分自身に目を向けておらず、周りに影響されやすいということだと思います。
自分自身そして身近な人達の幸せとは何かを考えて、自分達の幸せは自分達で作るという意識が必要です。
旅はそのような意識変革をもたらすとてもよい先生だと思います。

天野:グローバル人材を増やすために今後どのような展開を考えていますか?

須子:今後BADO!では、内なる国際化の推進のために、従来の社会人や大学生に加え、中高生向けに国内で農村地域との交流プログラムや、交流・研修の場としての松下村塾のような施設を作って行く予定です。
いずれは彼らが日本のすばらしさを世界に発信してくれるでしょう。
教育現場で働かれている方々には、子ども達に沢山の実経験や、沢山のキャリア像に触れる機会を与えて欲しいです。
小さなことでも成功体験を重ねることで、確実に子ども達の自信につながります。
また、人生に正解は無い、世界には様々な生き方・キャリアを生きている人が居ることを知り、自分の人生に対する自由と責任を感じて欲しい。
グローバル人材育成の第一歩は子ども達が、自分自身の可能性を信じられる学習機会を提供することなのかもしれません。

須子善彦さん

須子善彦さん
BADO株式会社代表取締役。埼玉工業大学非常勤講師(ボランティア論・社会起業論・マイプロジェクト)。Ph.D(政策・メディア)。高校時代の阪神大震災へのボランティア。学生時代のAIESEC。大学教員時代の地域活性化の研究などから、旅が持つ人を変える力に注目。21世紀の新しい教育機関を創るために大学を離れBADO!を創業

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