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日本人は内向きではない!

日本から海外留学に行く人達が毎年減少の傾向にあり、「内向き志向」と言われる現代の若者たち、実際はどうなのか。
どんなチャンスがあるのか。
米国大使館広報文化交流部のウィリアム・コールマン氏に伺った。

学業だけでなく、学生の社会経験の促進を

天野:日本から海外に行く留学者数は年々減少傾向にありますが、この傾向をどのように見ていますか?

コールマン:IIE(Open Doors)の発表では、97年のピーク時にアメリカへの日本人留学者数は47,073人でしたが、2010年の最新の数字は21,290人と半分以下まで落ちています。
減少の理由は様々あると思いますが、海外と比べて日本の就職活動開始の時期は早いというような制度的な点もあると思います。
新卒の採用開始時期を遅らせるなど経団連ががんばっていますが、もっと学生に留学などの社会経験を積むだけの余裕を与えてから就職活動を始められるようにしても良いと思います。
実際に企業は、留学など経験豊富な人材を求めています。

天野:日本人以外でアメリカに訪れる留学生の数はどのような傾向になっていますか?

コールマン:アメリカに訪れる留学生の数は増加傾向にあり、今後さらに増えるでしょう。インドや中国など国を筆頭に飛躍的に伸びています。

天野:アメリカ大使館として日本人の留学者数を増やす為に取り組んでいることなどはありますでしょうか?

コールマン:交換留学プログラムや奨学金など様々なことを行っていますが、大使館として大きく2つの事を行っています。
1つは「EducationUSA」という留学支援センターを設置し、情報提供など無料で個人留学を支援しています。
以前までは東京に1箇所しかなかったセンターを4箇所まで拡大し、今後もさらに増やしていくことで、正確な情報を迅速に提供できるように努めています。
2つ目は「オンラインによる情報提供の強化」です。
インターネット世代の若い人達と繋がるためにはインターネットを活用する必要があります。
私達は昨年「ConnectUSA」というインターネットサイトを立ち上げ、ネット上でアメリカに留学中の先輩の声などの情報提供を行っており、たくさんの方々に利用して頂いています。

若いうちから国際的な環境に身を置き、国際感覚を育てる

天野:日本では今年から小学校の外国語活動が始まり、年次で新学習指導要領が実施されていきますが、この動きはどう見ていますか?

コールマン:新しい指導要領はとても良いと思います。
英語を話すということだけでなく、若いうちから国際的な環境に身をおくことが重要だと思います。
JETプログラムという日本政府主催の大規模な国際交流事業がありますが、アメリカからは現在約2,000名も参加しており、日本各地で英語を教えるなど、地元の方々と交流をしています。
JETに参加している方々などとの交流の機会を増やしていただきたいです。

天野:東日本大震災の影響で日本に来るアメリカ人は減ったりしなかったのでしょうか?

コールマン:一時的に避難した人達はいましたが、今はほとんどの方が日本に戻ってきています。
東日本大震災は大変痛ましい出来事でしたが、日本とアメリカの強い絆を再認識することができたと思います。
私達は「トモダチGeneration」として、東北地方の若い方々に交換留学プログラムを提供するなどの支援活動も行っています。

日本人は内向きではない!若い世代にもっとチャンスを

天野:「内向き志向」という言葉を最近良く耳にしますが、コールマンさんは日本に住んでみて、日本人は内向きだと感じましたか?

コールマン:私は日本人が内向きだとは思っていません。
実際に日本の学生などと会って話しをすると、とても前向きで優秀な方がいっぱいいます。
英語力やディスカッションのスキルも決して低くない。
学校の先生方もグローバル人材育成ということで大変なプレッシャーの中でがんばっています。
私達は英語学習や留学について必要なことがあれば協力を惜しみません。 是非私達のサービスを活用して下さい。

(2011年12月20日取材)

ウィリアム・M・コールマンさん

ウィリアム・M・コールマンさん
米国大使館 広報文化交流部 教育人物交流担当官。 2003年国務省に入省以来、トルコ、イスタンブールの領事部、中国、成都の総務部にて勤務。また、横浜の国務省日本語研修所の日本語上級コースで日本語を学んだ。ノースキャロライナ州出身。コロンビア大学、ハワイ大学の両大学にて歴史学、アジア学の上級学位を取得。ファーマン大学にてアジア学の学士号を取得。2009年より現職。

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