特集

2014年7月に、安倍総理大臣とニュージーランドのキー首相によって宣言された公式教育プログラム。日本の青少年に英語の集中学習プログラムと専門的なスポーツ訓練を提供する、ニュージーランド政府主催の教育事業として注目を集める
「Game on English」についてニュージーランド大使館のフィオーナ・ハイコ氏に話を伺った。

留学先として人気のニュージーランドの魅力とは

天野:留学先としても人気の高いニュージーランドですが、その魅力とは?

Fiona:日本とニュージーランドの教育交流が始まって25年になりますが、特に中高生の留学や語学留学では多くの日本人学生にニュージーランドにお越し頂いています。
留学先としてニュージーランドを選んでいただく理由としては下記のような魅力が大きいと思います。

1. 治安の良さ ? 安心・安全な国として多くの方や学校に留学先としてニュージーランドを選んでいただいております。
2. 教育の質 ? ニュージーランドは国を挙げて留学生の受け入れに力をいれており、外国語教育の経験も豊富です。特に我々は一人ひとりの生徒と向き合うことでより個人に寄り添った教育を提供しています。
3. 多様な進路の可能性 ? ニュージーランドの教育は世界でも評判が高く、卒業後には世界各国で活躍の場があります。
4. 留学生の生活保障 ? 国として「留学生の生活保障に関する服務規程」という規定を設定しており、全学校に留学生受け入れに関して、様々な安全規定を課しています。
5. 仕事経験も可能 ? 現在ニュージーランドでは、留学生にも週20時間のアルバイトや仕事を許可しています。留学生にとっては経済面だけでなく、経験面でも大きなメリットとなります。

天野:日本国内では留学生が伸び悩んでいますが、今後どのような活動をしていく予定ですか?

Fiona:大使館の役割としては教育だけでなく、外交、商務、防衛、観光など様々な分野で日本との関係強化を目指しています。
日本とニュージーランドはお互いに島国で共通点も多くあり、2か国間の関係強化はとても重要です。
そのような広い視点で考えると、留学も今後さらに増えることが予想されますし、我々としては2025年までに日本人留学生を倍に増やしたいと考えています。
これは安倍首相のグローバル戦略とも合致する部分があり、十分実現可能なものだと考えています。

英語とスポーツの融合の新しい留学促進プロジェクト

天野:7月に安倍首相とキー首相が新しい留学プログラムの立ち上げが発表され、パイロットプログラムが成功に終わったと伺いました。

Fiona:「Game On English」という新しいプログラムでして、安倍政権の掲げる「教育の国際化」と、より良い未来のためにスポーツの価値とオリンピック・ムーブメントを広める取り組みである「Sport for Tomorrow」に応えるべくニュージーランド政府によって開発された、英語とスポーツ合体型の新しい教育プログラムです。
ニュージーランドは英語圏の国であり、また世界でも有数のスポーツ大国であることから、英語と専門スポーツ訓練の両方を学べる留学先として日本の青少年にとって理想的な環境を提供しています。
今年のプログラムでは「英語+ラグビー」が選定され、6月出発と7月出発の2つのプログラムが実施され、参加者には大変満足して頂きました。

天野:英語とスポーツの融合はとてもユニークですね。

Fiona:ニュージーランドはラグビーで有名ですのでまずはよりニュージーランドについて知って頂くためにもとても良いプログラムだと思っています。
ニュージーランドは農業やラグビーのイメージが強いのですが、映画やバイオテクノロジー、林業、観光業、教育産業など様々な分野で世界レベルのサービスを提供しています。
留学をして語学を学ぶだけでなく、その後の将来の進路に繋がるように、新しい留学の形を作り、より多くの方にニュージーランドで学んで頂きたいと考えています。

Fiona

Fiona Haikoさん
エデュケーション・ニュージーランド 教育担当官
Senior Market Development Manager


ニュージーランド(NZ)生まれ
NZのWaikato大学で日本語専攻の学位を取得。その後早稲田大学で国際関係の修士課程を修了する。
NZにあるNGO/NPO の「Asia New Zealand Foundation」(アジア・ニュージーランド基金)で働き、アーンスト・アンド・ヤング・トランザクション・アドバイザリー・サービス(株)、東京のニュージーランド大使館での勤務を経て、2014年4月から、ニュージーランド政府機関のエデュケーション・ニュージーランドの現職に就く。

編集後記

スポーツなどの専門分野においては、日本国内にとどまらず、世界に出ていく人材が多い。
目的意識が高い人材ほど、世界に出ていく機会を与えるべきだと私は思う。
実はニュージーランドはラグビーだけでなく、スキー等のウィンタースポーツでも有名だ。
南半球にあるため日本と季節が逆で、日本の夏にニュージーランドは冬になる。
そのため、多くの日本のプロアスリートたちもニュージーランドを練習の場として訪れている。
特に、2020年の東京オリンピックに向けて、グローバル意識の高まりとスポーツ振興が進む中で今回のニュージーランドの取り組みは、より多くの留学希望者に留学の機会を与えるものになって欲しいと願っている。

«前の記事へ |  特集一覧  | 次の記事へ»

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます