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世界のみんなはどうしてる?留学中の女子高生が56カ国100人に緊急調査!

2020.05.18

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新型コロナウイルスの感染拡大で、今まで経験したことのない自粛生活が世界規模で続いており、日本でも感染者数が減ってきたとはいえ連日報道されている。感染が拡大する中、海外から滑り込みで帰国して来る人も多かった。現在でも渡航制限などが続いているが、日本へ帰国せず現地でこの自粛生活を送っている人も多くいる。

留学中にこの事態に巻き込まれた学生も多くいるが、品川女子学院高等部2年生の豊田真央さんもそんな一人だ。彼女は現在カナダのバンクーバー学区の高校へ1年間(2019年7月〜2020年6月)の交換留学中。日本へ帰国せずに、カナダのホームステイ先で自宅待機の生活を送っている。授業はオンラインで行われているが、やはり先生やクラスメイトなどさまざまな人とのコミュニケーションが行えないので英語を話す機会も減ってしまう。

せっかくカナダへ留学へ来ているのに自宅待機ではもったいない。豊田さんはこの時間を無駄にしないために今自分にできることを考えた。そこで思いついたのが、「この状況を世界中の人たち(特に自分と同世代)がどのように感じているのか」を調べてみることだった。

世界中の人から回答を得るために使用したのが、
・世界中の講師と英会話レッスンができるオンライン英会話「ネイティブキャンプ」
・世界最大級の言語交換コミュニティ「tandem」
これらを利用し、56カ国100人へインタビューを行った。

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質問1:新型コロナウイルスの影響で日常生活は変わりましたか?
「1」をかなり変わった、「5」を変わっていないとし、5段階で回答してもらった。結果は、
1. かなり変わった…31%
2. 変わった …36%
3. 少し変わった…25%
4. あまり変わっていない…2%
5. 変わっていない…6%

となり、90%以上の人たちの日常生活が変わったことが分かった。

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質問2:今もしくは今後のことで最も不安なことはなんですか?
ー経済に関すること
 ・失業者が多いこと
 ・世界の経済とそれが人々のイデオロギーをどう変えるか
 ・この状況が終わった後の世界と自国の経済

ー家族・友達に関すること
 ・大切な人たちが感染してしまうこと
 ・両親が仕事ができないので生活するお金が足りなくなること
 ・家族と違う国に住んでいるので会えないこと

ー自分自身に関すること
 ・今後の試験や留学や進学、就職ができるのか
 ・仕事ができなくなること
 ・将来のことすべて

ーその他
 ・差別
 ・他国との関係
 ・すべてうまくいくと思っているから不安なことは何もない

やはり、多くの人が不安を抱えているようです。

質問3:新型コロナウイルスによって自身の考えは変わりましたか?
・変わった …46%
・ 少し変わった…2%
・ 変わらなかった…52%

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今回豊田さんは56カ国の人々からさまざまな意見を得たが、彼女自身はどのように考えたのか。
「コロナによって変わった自分の考え方」そして感想を以下のように記している。

以前は当たり前の日常について考えることもなければ、非日常が訪れるとも思っていませんでしたが、今では日々のほんの小さなことにも戻りたいと思うし、かけがえのないものだったんだなと感じています。また、多くの方が答えていましたが、私自身も1人でずっと隔離されている中で家族の存在の大切さに気づかされました。
将来については以前からも結構考えていましたが、受験や進学、就職などの機会は当たり前にあると思っていたのに、そもそもそれらがなくなることがあるとは想像もしていませんでした。そのため、これからは常に最悪のケースを考え、できる時にできることを後回しにせずに取り組もうと思いました。
そして、こんな風に世界が一気に変わってしまうことを知って、これまでは日本の政治や経済についても知らないことばかりでしたが、これからは自分の将来のためにも勉強しようと思いました。

この調査を終えて、この調査は自分にとって確実にプラスなものになったし色々と考えさせられました。でも、このインタビューができたのはコロナのおかげです。
私はカナダに留学に来たのに、学校に行けずホームステイ先に一人で自宅待機している今の状況は辛くて、もしコロナの感染が起きなければこんなことになっていなかったし、やりたいこともやれていたのにと思っていました。でも逆に、この状況にならなければこのようなレポートを作ろうとは思わなかったし、ましてや世界中の人と話す機会はありませんでした。
この調査を通じて、多くの人たちと話して思ったことは、国籍や人種は関係なく、世界中の人たちが同じことを考えていたり不安に思っていたりしていることです。
みんな同じ人間なんだなと思いました。また、56ヶ国もの人たちと話して、やっぱり「英語」は世界共通の言語だと改めて感じました。


今回のコロナウイルスの感染拡大は、さまざまな国で多くの感染者・死者を出しており、終息へは時間がかかると考えられている。家族から離れた地で自宅待機の生活を強いられている状況は16歳の豊田さんにとっては非常に辛いものだ。しかし彼女はこの状況を良い機会だと捉え、前向きに考え行動している。
日常生活が送れない今だからこそ、今しかできないことを見つけて行動することで、今後の人生を有意義にさせてくれる何かに出会えるかもしれない。

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