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宮林隆文

4年間でアジア5ヵ国に会社を立ち上げるなど、積極的に海外展開を進めるウェブ制作会社、株式会社アップグレードの代表取締役 宮林隆文氏に話を伺った。

同世代の上場企業社長に刺激!

-宮林さんがアップグレードを立ち上げたキッカケは?

宮林:私の祖父が経営者で、小さい頃から会社経営に憧れを抱いていました。
大学時代に友達と2人でサークルを立ち上げ、仲間を集めたり新しいものを作り上げていく経験をしたことで、より一層「起業」への興味が湧きました。

-大学の時から起業を意識されていたのですね。

宮林:当時はまだ具体的に起業を意識していなかったのですが、将来起業する可能性も見据えて、最初の就職は伊勢丹グループのシステム会社で営業を経験し、その後社員数4名のインターネット会社に転職して役員まで経験しました。
しかし、そのインターネット会社の親会社の経営が傾いたことがキッカケで会社を退職。起業する為の経験も積んで機が熟したと感じていたので、そのタイミングで起業をしました。

-現在ホームページ制作を中心に事業を展開されていますが、就職のときからインターネット関連のサービスで起業しようと決めていたのですか?

宮林:それは考えていなかったです。起業当初もインターネットの広告代理業がメインだったのですが、段々と制作業務を行うようになりました。
インターネット関連のビジネスに興味を持ったキッカケとして大きいのは同世代の経営者達だと思います。
例えばサイバーエージェントの藤田社長や、元ライブドアの堀江社長など、年齢が近い経営者が次々とインターネット事業で上場していくのを見て、「上場ってなんだ?」とまずはそこからでした(笑)

「スマートフォン」x「アジア」がこれからの主流になる

-既にタイ、フィリピン、カンボジア、台湾、ミャンマーのアジア5ヵ国へ進出をされていますが、今後他の国へも展開される予定はありますか?

宮林:2021年までにアジア20カ国に進出する予定でいます。

-海外進出の中でアジアを選んだ理由は?

宮林:私が初めて海外に支社を作ったのは、2010年11月のタイ支社です。
当時、システムの納品トラブルにより6ヶ月納品が遅れて赤字が続き、倒産の危機を経験しました。改めて自分の会社の存在意義やビジョン、今後の方向性を考えるキッカケとなりました。
ただ頑張るだけではダメで、時代の流れを読んで仕事をしなければ社員も不幸にしてしまうと考え、今後を考えた時に、「スマートフォン」と「アジア」という二つのキーワードに注目しました。
そして、実際にやってみないとわからないと思い、先ずはアジアに自分自身が進出する事に決めて、特に成長性の高いASEANへの進出を決めました。
たまたま私が学生時代にアルバイトをしていたタイ料理屋の店長とのつながりで、最初はタイへの進出を決めました。
しかし当時は、社内からも社外の知り合いからも全員から海外進出は無謀だと反対されました。

-それが今では5ヵ国まで展開を拡げられている。

宮林:流れが変わったのは3.11の震災がキッカケです。当時はアジアなどの発展途上国に進出するのは大手企業で、中小企業が出ていくのは無謀だと思われていたと思います。
しかし、3.11の震災があってからは、「日本国内だけで事業をするリスクが高い!」という風潮が生まれて、海外進出を反対していた社内外の人全員が海外進出を賛成するようになりました。

「日本から世界」ではなく「世界から世界」へ

-海外進出と言っても、各国の文化や言語などの違いがあると思いますが、どのように乗り越えられていますか?

宮林:私はなるべく現地目線になることを心掛けています。
海外に行ったときには日本食を食べずに現地の人が食べる場所に行く。現地の人が泊まるようなホテルに泊まる。など、日本人としての意識をあえて捨てるようにしています。その国の事が分からないで良いサービスは提供できないからです。

-社内のグローバル人材育成に関しては何か取組みをされていますか?

宮林:弊社では英会話やコーチングなど「各国で通用するコミュニケーションスキルを養う」ための研修を提供しています。
アジア20カ国への進出が弊社のビジョンですが、アジアの次はアフリカだと思っています。
今後世界へ出ていく上で、何か特定のスキルではなく、どこでも通用するスキルが必要になるので、社内ではグローバルなコミュニケーションスキルを中心に人材育成を行っています。



宮林隆文

宮林隆文(みやばやしたかふみ)さん
株式会社アップグレード 代表取締役

東海大学工学部卒業後、大手百貨店系システム子会社、 物流系ITベンチャー企業にてシステム・Web系の営業に従事。 2004年に前身のミューチュアル株式会社を創業し、2007年に合併、 2008年に分社をし株式会社アップグレードを創業。現在に至る。

ご紹介者




滝澤宏隆

【宮林社長をご紹介頂いたのはこの方】
滝澤宏隆(たきざわひろたか)さん
株式会社クリニカル・トライアル 代表取締役社長
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