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小川幸恵

フィリピンに単身で乗り込み、現地で日本の化粧品卸・輸入を手掛けるSachie - Rocio Beaute & Health Inc. 代表の小川さんに話しを伺った。

CA仲間で流行っていた化粧品をフィリピンで独占販売

-フィリピンで事業を立ち上げられたと聞きましたが、フィリピンを選んだ理由は?

小川:私は日本の短大を卒業してから、ニューヨークに約1年半、語学留学をしました。
その留学経験を生かして、英語を使う仕事を探し、フィリピン航空に入社しました。
「日本人機内通訳」というお仕事をしていたのですが、内容としては基本的にはCAと同じことをするのですが、それ以外にお客様の入国書類のお手伝いや機内アナウンスなど、言語に関するお手伝いをする仕事でした。
フィリピン航空で14年間勤めて、フィリピン人と一緒に働き、フィリピンと日本を行き来する生活をしていましたから、このままフィリピンに関わる仕事をしたいと思いました

-日本の化粧品をフィリピンで販売する事業をしているそうですが、なぜ化粧品販売をすることにしたのですか?

小川:フィリピン航空のCA仲間の中で、CANMAKE Tokyo(以下 キャンメイク)という、株式会社井田ラボラトリーズが手掛けている化粧品が流行していました。
日本の化粧品は値段が高い物が多いなかで、キャンメイクの化粧品は安価で質も良いと評判でした。
フィリピン人の友人達から、日本のお土産としてキャンメイクの化粧品を頼まれることが多くなりました。だんだんと個人がお土産として買う量ではないほど大量に頼まれるようになり、これだけ人気があるのならフィリピンでも購入できるようにした方が良いのではないかと思うようになりました。
そこで、井田ラボラトリーズについて調べたところ、シンガポールやマレーシアなどのASEAN諸国に既に進出していたのですが、フィリピンにはまだ進出していなかったのです

-キャンメイクの化粧品販売をすると決めてすぐに起業したのですか?

小川: CAの仕事をしていたおかげで、様々な人脈があったおかげで、知り合いを通じて、井田ラボラトリーズにプレゼンをする機会を頂くことができたのです。
私自身キャンメイクの愛用者でしたし、フィリピンの化粧品事情なども知っていたので、フィリピンにキャンメイクを展開したいと伝えたところ、フィリピン市場では独占販売という形でやらせて頂けることになり、数か月間はフィリピン航空に勤めながら二足のわらじを履いていましたが、2014年9月に退社して、化粧品販売に集中することにしました。

韓流の勢いに負けるな!日本製品を世界に広める

-キャンメイクは既にアジアに進出しているとの事ですが、コスメ業界全体としても、海外展開は進んでいるのでしょうか?

小川:フィリピン以外の国はあまりわかりませんが、日本製品の多くは既に海外に出ています。
しかし日本の価値観をそのまま持ってきてしまっている。品質は良いが値段が高かったり、英語表記がキチンとできていなかったり、現地の人が購入しづらいマーケティングをしてしまっている。
それに比べて、韓国製品の勢いは凄いです。
韓国は国をあげてK-POPなどの韓流推進をしていますから、1つの民間企業のマーケティングとレベルが違いますし、英語表記などの細かい部分もキチンと対応できている。
日本製品はもっと、現地に合わせたマーケティングをしていくべきだと強く感じますね。

-どのように現地に日本製品を広めていく予定ですか?

小川:フィリピンを始め、ASEAN諸国は急速に経済成長しています。今後彼らは先進国と肩を並べてグローバルに働く事になる。そうなると、身だしなみを整えるなど、ビジネスマナーを身に付ける必要性がでてきます。
私はフィリピンの人たちに化粧の仕方から教えて、身なりを良くすることで自信をつけさせてあげたい。それだけでも大きく変わると思っています。

-今後成熟していく市場で、「化粧」という文化自体も広げていくということですね。

小川:将来的には、マレー系など、褐色の肌の方達向けのコスメを開発したいと思っています。日本や韓国、欧米のコスメは、質がよくてもやはり肌の色が微妙に違う。
Made in Japanの高品質を残しつつ、ローカルの人たちの肌色に合わせた商品をキチンと作りたいと思っています。



小川幸恵

小川幸恵(おがわさちえ)さん
Sachie - Rocio Beaute & Health Inc. 代表

短大卒業後、ニューヨークに語学留学し、英語を勉強。
帰国後、2001年にフィリピン航空会社 日本人機内通訳として入社。
フィリピン航空会社に勤務しながら、2013年4月に Sachie - Rocio Beaute & Health Inc. 化粧品卸 の輸入代理店を フィリピン人パートナーと設立。
現在は、IDA ラボラトリーズの Canmake Tokyo のフィリピン代理店 の Director として活躍中。

ご紹介者




茅野智路

【小川社長をご紹介頂いたのはこの方】
茅野 智路(かやの ともみち)さん
株式会社クリエイティブホープ 代表取締役

茅野社長のインタビュー記事はコチラ

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