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飛鳥貴雄

マーケティング施策をオートメーション(自動)化し、マーケティング活動の新しい在り方を提供している株式会社ピアラの代表取締役 飛鳥貴雄氏にマーケティング業界のグローバル化の現状について話を伺った。

表面だけのマーケティングで売れる時代は終わる

- ピアラの事業と立ち上げの経緯を教えて下さい。

飛鳥:弊社は2004年の立ち上げ当初、通販業界などの広告代理業からスタートしました。
ターゲットとなる消費者に直接アプローチするダイレクトマーケティングは、反響が分かりやすく効果が高い為、アパレルや通販のダイレクトマーケティング(以下 DM)支援をメインで取り扱っていました。
しかし、若年層の人口は減少傾向にあり、分母が大きいほど効果の高いDMの効果が今後薄れていくことを懸念し、よりリスクを減らし、効率的且つ効果的なDMを実現しようと思い、オートメーション化を進めてきました。

-具体的にDMのオートメーション化とは?

飛鳥:お客様の属性や傾向を分析し、個々のお客様に合ったDMやメール、アウトバンド等アクションを自動で出来るようにする事です。欲しい人の元に欲しい情報がタイミングよく届くことで、お客様の満足度だけでなく、ロイヤリティーも上げていくマーケティング手法を弊社は提供しています。
100人にチラシを配れば1人は興味を持ってくれる。というような従来型のマーケティングではなく、より絞られたターゲット属性に絞ってマーケティングすることで、リスクを最小限にすることができます。

アジア進出から世界進出へ

-御社のグローバル化の現状とは?

飛鳥:マーケティング業界全体として、アジア方面への事業拡大する企業や、欧米の企業と組んで事業展開する企業など、グローバル化は進んでいます。
弊社はアジアへの事業展開を強めています。

-なぜアジアに進出するのですか?

飛鳥:アジアは物理的な距離も近いですが、それだけでなく文化も近く、親日家も多いので、まずはアジアから進出するのが良いと考えています。
スマートフォンやソーシャルゲームなどは既にアジア諸国でも普及していますが、マーケティングやCRM(顧客管理)などの概念はまだそこまで発達していない。
弊社が日本で培ったノウハウを生かしたビジネスのチャンスがたくさんあります。

-日本で成功したモデルをアジアにも展開するという事ですね。

飛鳥:日本は鎖国的な文化があり特殊なマーケットなので、日本で成功したモデルというのは確かに洗練されています。しかしそのまま日本の成功モデルを世界へ持って行っても成功はしません。
必ず現地に合わせてローカライズされたサービスを展開するようにしています。

日本独自のコンテンツが世界を魅了する

-海外進出を進めるにあたって、御社が取り組んでいるグローバル戦略とは?

飛鳥:弊社のグローバル化戦略は大きく2つあります。「日本の魅力を前面に出すこと」そして「社内環境をグローバル化すること」です。
一つ目の「日本の魅力」とは日本独自のコンテンツを活用することです。
海外にでてわかることは、アニメや食文化など、日本独特の文化に世界中でファンがいるのです。
弊社は有名なアニメなどとコラボレーションすることで、海外での認知度を上げることに成功しています。
そして二つ目は社内の環境をグローバルにすること。
弊社は現地採用を積極的に行い、外国人比率を高めることで職場環境をグローバルな環境にしています。また、選抜メンバーに対して英語教育を行い、語学教育も今後積極的に取り組んでいきます。

-アジア進出においても英語力の必要性は高いですか?

飛鳥:世界に出てみて感じたのは、「英語ができないことが悲惨だ」という事です。
日本は先進国の中でも英語に対する苦手意識を持っている人が多いと思います。
英語ができないことの悲惨さを、身を持って感じてきましたので、自社の社員については最低限の語学力を身に付けられるように会社としてもサポートしていき、海外進出をより加速して行きます。



飛鳥貴雄

飛鳥 貴雄(あすか たかお)さん
株式会社ピアラ 代表取締役

1975年生まれ / 愛知県名古屋市出身
1999年、早稲田大学法学部卒業後、某アパレル企業で、企画室及び通販カタログ立ち上げ部門で室長を兼務。
同社を経て、2004年3月株式会社ピアラを設立、同社代表取締役に就任。
その後も香港・上海・タイにグローバル展開のため関連会社を設立し、現在に至る。

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